やっと物が噛めるようになってきた。
ハイヒールを履いた翌日から顎が痛くなり、五日間は自力で何とかしようと頑張ったがダメで、噂のゴッドハンド整体に行って、治療の翌日から確かに良くなって来た。痛みは一進一退で、初診の一週間後もう一度行って数日、今はなんとなく良いみたいだ。
この2週間、口が開かないわ、噛めないわで、食事がまったく楽しくなかった。
食べるという欲を取り上げたら、どんなにかつまらない人生だろうと思わずにはいられない。
食に興味がない自分の母親とか、食が細くなって行くお年寄りとか。食べることが楽しくもないで生きるなんて、きっと絶対辛い。
一時期、ダイエットのために、食事をたんぱく質シェイクに置き換えるというのをしばらくやってみたが、お腹も減らないし、辛くはないのだけど、とにかくつまらなかった。断食の方がまだマシ。
お腹が減っている状態で、何食べようかな〜って考えているのが好きなのだ。何を食べたらこの体は満足するかな〜って考えるのが。
ただ最近、それがちっとも見つからない。外食では全く満たせなくなってしまった。
外で何か食べようとするときは、蕎麦か寿司。それしか思いつかない。
しかし、まともな蕎麦や寿司を食べたいと思ったら、畏まった店に入るしかなく、小市民が日常使いはできない。
蕎麦なんて色づけ程度にしか入っていなくて、ほとんどうどんと言っても差し支えない麺と、アミノ酸調味料でできた出汁つゆの立ち食いそば屋は、マクドナルドに入るよりはマシかなーという感じで時々利用していたが、体が全く納得してくれなくなったので、これからは本格的に外で食べられるものがない。
今後外食のときは、真剣に、娯楽として向かうことにする。今までみたいに、日常にはしない。
だいたいわたしは、満腹だと不機嫌になるという変な奴です。何食べようかな〜ってわくわくできないのはつまらない。いつもお腹をぐーぐー言わせていたい。
体が欲しがる物と食べた物が一致したときの快感ったらあなた。
でもそれはもう外食では得られないの。
夜の居酒屋には比較的惹かれるメニューがたくさんあって、まあ滅多に行く機会はないのだけど、最近は寒いせいか、ちゃんと燗をつけてくれるとこで、湯豆腐が美味しければそれだけでいい、と思う。しかも、わいわいガヤガヤうるさくない店がいい。
先日、日曜日、お通夜帰りに上野で飲むことになり、そんな大衆酒場を発見した。BGMすらない。よかったわー。必ずまた行く。
最近、大きくなったらおでん屋になりたいと思っていたけど、熱燗と湯豆腐、それしかない店ってのやりたい。湯婆になるのだ。
究極だわ。
ということで、皆さんも、顎と歯は大切にしましょう。噛めないと人生絶望します。
コメント